探偵の尾行テクニック
尾行といえば、トレンチコートとサングラスで電柱に隠れながら…という印象があるかもしれません。(実際にこれをやったら不審者ですね)
尾行は何も徒歩によるものだけではありません。対象者が車の場合は、当然探偵も車で尾行します。
徒歩による尾行とは違い、車では簡単に相手との距離を詰めることはできません。しかし、真後ろばかりを走っていてはすぐにばれてしまいます。ですから、状況により間に車を挟みながら尾行します。
都心部などの渋滞が起きやすい道路では、できるだけ真後ろにつき、少し空いてきたら、一台だけ間に入れ、探偵の車の存在を隠します。
郊外の空いている道路であれば、2台、3台と間に挟みながら尾行します。
また、車による尾行では信号の変化に気を使います。交差点に入るたびに、歩行者用の信号機の点灯状況を確認します。横断歩道の信号が青から赤に変わったり、青信号が点滅をはじめたら要注意です。状況に応じて距離を詰めなければなりません。
駐車場に入る時や、高速道路の尾行にも気を使います。同じ場所に入ったり、ずっと同じ速度で尾行すると気付かれてしまう可能性が増加します。あえて一度通り過ぎたり、見えるか見えないかギリギリを尾行したりと工夫をします。
夜の運転では『フォグランプ』と『ヘッドライト』を使い分けます。夜間は車の色や形がわかりづらいため、ライトの色や光量や位置を変えてしまえば、すっかり印象が変わってしまいます。
他にありますが、このようなテクニックで証拠取りにつなげていきます。運転の技術も探偵にとって大切なスキルなんです。