(一社)日本調査業協会主催 平成27年度第6回消費者無料セミナー
先日1月31日に熊本で(一社)日本調査業協会主催の「平成27年度第6回消費者無料セミナー」を開催しました。お忙しい中80名以上の方にお集まり頂き有難うございました。
最近は私たち探偵を利用した詐欺が増えてきています。近年は詐欺の形態が多様化しており、昔と比べると手口も巧妙になってきています。無料ということもあると思いますが、このテーマに関して皆さんの意識の高さが感じられました。
セミナーでは重要視したことは架空取引・詐欺の被害に遭う方のほとんどが高齢者ということです。そして被害に遭われた方に共通していることは「相談できる人」が近くにいないという現状です。確かに核家族の増加により高齢者の一人世帯が増えてきています。地域が協力し合いコミュニティをつくらなければ、同じような被害者がでるでしょう。一人世帯というものは寂しく辛いものです。このような高齢者の気持ちに漬け込み、大切なお金を騙し取る行為は絶対に許されません。
高齢者の一人世帯数は高齢者人口に対し20%を超えています。そして、全世帯の平均貯蓄額が1,664万円に対し世帯主が65歳以上の世帯は2,257万円と約1.4倍となっています。また、60代以上の金融資産は日本の全体の金融資産の57%と半数以上です。このような数字から、高齢者は一人でお金を持っている、タンス預金が多く金がすぐ入るといった考え方で悪い者たちからターゲットにされています。
このような犯罪を防ぐためには、家族同様に近所づきあいやサークル活動等のコミュニティの確立が重要だと思います。また、オレオレ詐欺等の電話での要求にはすぐに返さず、一度電話を切って考えて、誰かに相談してみましょう。不安なら警察署や消費者センターに相談することをお勧めします。